ももしき | 奈良の恵みのすき焼きセット

Blog

2023/07/20 16:07

近鉄奈良駅から車で15分、京都府木津川市山城町で作られた、
青ねぎ『山城のねぎ』が今日の主役。
住所は京都府ですが、ももしきからほど近く、長年に渡り交流もあることから、
奈良スター食材のひとつなのです。



『山城のねぎ』の産地である、京都府最南端の町、木津川市山城町は、
木津川由来の良質な砂地によって古くから葉物野菜の生産が盛んな地域だったのだそう。


秋田農園さんもまた、4代続く、専業農家。
およそ30年前に、先代の社長が、市場から指定野菜の栽培を提案され、
周辺農家3軒と共同で青ねぎの栽培を始めたのが、秋田農園、ねぎ一筋の始まり。


その時、九条ねぎが有名な京都において、規格が曖昧な九条ねぎではなく、
「山城の土地の恵みをいかした、風味豊かなみずみずしい青ねぎを多くの方に味わってほしい」との想いで、

先代社長が『山城のねぎ』と名づけたのだそう。


以来、徹底した土壌管理、品質管理で毎年約6.5ヘクタールの畑で『山城のねぎ』を栽培されています。
業務用では、根を残して青い部分を刈り取る、根切りねぎが多い中、

青ねぎの豊かな風味とみずみずしさを最大限味わってほしいと、手間はかかるけれど根ごと引き抜く、根付きねぎにこだわり、出荷。


根付きで出荷するからこそ感じられる風味、甘み、みずみずしさが『山城のねぎ』の最大の特徴。
根っこの部分は、天ぷらに、白から青色に変わる部分は甘く、ぬめりが多いから炊きものに、

そして、風味豊かな青い部分は薬味にと、場所によって、特徴も異なり、調理法も変えるのがベスト。


「青ねぎは切りたてを、水にさらさずに食べてほしいですね」と
ねぎに恋する秋田さんはおっしゃいました。

近年では、地元の名産である、福寿園の廃棄用茶葉を堆肥にして、地域内資源の循環にも一役買っています。


『夢は、ねぎ農家ですと言った時に、九条ねぎですか?山城のねぎですか?と質問されることです。』
とハニカミながらねぎについて語る姿がとっても印象的でした。
深い愛情で育てられた『山城のねぎ』がここにありました。




<編集後記>

7月中旬のゲリラ豪雨によって、収穫前の青ねぎがすべて倒れてしまいました。
「これが農家の現実です」と、厳しい表情で話す秋田さん。
私たちはこの現実を共に受け止めなければならないと強く感じました。

ブログトップへ
Copyright © すき焼きと牛まぶし ももしき. All Rights Reserved.